大阪北部の地震で、構造物が崩れいたたまれない事故が起こりました。
以降毎日、身の回りの危険についてNEWS等で取上げられています。
園舎の安全 を見直し、安心して過ごせる場所づくりをしていただきたいと思います。

園舎の耐震改修は既に完了しているところが多く、安心されている方も多いのではないでしょうか。
自治体の助成金を得て行う耐震改修は、概ね IS値(耐震性能指標)0.6以下の建築物が対象となり、補強0.75以上を確保すること(神奈川県事例)とされています。
この0.6が意味するものは、RC(鉄筋コンクリート)造の場合、
・震度5程度の地震が来たとき、被害ランク中破=柱や耐震壁にひび割れを生じます。
・震度6以上の最大クラスが来たときは、被害ランク大破=柱の鉄筋が露出・座屈等が生じます。
いずれにしても震度5以上の地震時、屋外へ避難するまで(構造物の)安全は確保し、人命を守る耐力の基準です。
つまり耐震補強(0.75以上)をしていれば、想定される地震からは身を守ることが出来ます。
問題は、非構造部材(天井、間仕切り壁、配管)や、照明、家具、ピアノ等の什器です。
避難経路を妨げられる可能性もあり、重大な事故につながります。
『耐震補強済⇒安心ではない!』という事がお分かりいただけましたでしょうか。
この機会に園舎を見回していただき、園児の安心確保して下さい☆
1.天井面
□照明器具:昔ながらの はめ込み型蛍光灯ではありませんか?
・・・老化により落下の恐れがあります。
□遊技場等大空間:構造上 吊天井の場合、老朽化チェックしていますか?
・・・確認目安は10~15年程度です
2.壁面
□ガラス:強化ガラス・網入りガラスになっていますか。又は飛散防止フィルム貼ってますか?
□誘導灯・火災報知器は付いてますか?切電時に作動するバッテリーも確認してください。
3.床面
□避難経路:スムーズに通れますか?
・・・普段は使わない非常口付近、物置になっていませんか?
□階段:ノンスリップは効いてますか?
4.家具・什器(大きいモノ・重たいモノ)
固定器や触れ止め、全て付いてますか?
□大型遊具 □ピアノ □ロッカー □本棚 □黒板・ホワイトボード □テレビ
□吊りテレビの場合は、吊部の定期的な点検を!
その他、塀やフェンスなど外構も見直しましょう。
以上、直ぐできる確認で安全な園舎を☆