外観の色づかいについて。
福岡へ行ってきました☆
あちらこちらで見る、建物の色づかいがとても新鮮です。

①キャナルシティ博多

②リバーウォーク北九州

③ホテルハイアット・リージェンシー
商業施設の人を引き寄せ、賑うデザイン(姿・形・色づかい等)が、
①②は、そこだけの世界を創るプレイス(場や体験)メイキングと、
③で感じる、オブジェクト(美的)メイキングを、フル体感できました♪
色彩嗜好は、国や宗教などの文化によるものの他、日照率による傾向があります。
(因みに設計者は全てアメリカ・西海岸の方です)
極端に比較すると、東京は凡そ日照率45%、日照率の高いロサンゼルスでは80%。
東京ではブルー・ベージュ・グレー等が街並みをつくっていますが、ロサンゼルスでは暖色系の彩度の高い色が好まれます。太陽との対比が大きく起因しています。
建物が街並みをつくっており、建物が与える影響を、都市の視点から学んできました。
園舎の規模を考えると、街並みに対する影響はそれほどの??と思われるかもしれません。
ですから街並みと言うより、どうしてもと使いたい色を指定されることが多くあります。
園舎のある街のスケールは、上記にあげた福岡の例(都市スケール)とは異なり、住宅街が多く、建物1棟でも街並みを変えてしまう大切な要素だと考えます。
例えば、この幼稚園では ‘こどもらしい可愛い色’ にしたい。との要望がありました。
低層部はとにかく ‘こどもらしい可愛いらしく’ 清潔感を保てる様、表現しました。

低層部の世界観を、建物全体にひろげてしまうと、特異な建物になってしまいます。
上層部は低層の要素をちりばめるカタチで、全体を成り立たせています。

この保育園では、ピンクが使いたいとの要望。
ピンクにも色々ありますが、桜色と、木質系で、落ち着きと可愛らしさを残しました。

この保育園ではワクワクする、入っていきたくなる園舎を表現。表は賑やかですが、
他方の大きな面積をシンプルに圧迫感を与えない配慮をしています。
敷地いっぱいに建てる場合の、解決策の一つです。
