今春オープンの保育園、照明の打合せをして来ました。
保育園では子どもたちが半日以上過ごすため、照明についても細かい配慮が必要です。
こどもの行動は予測できず、様々な動きをします。
大人と違い、ここではこの行動といった決まりはありません。
ですから、全体をくまなく明るくすることが基本になります。
伺う保育園では、教育プログラムを取入れている園がほとんどです。
そんな園での生活を考えると、、、
遊び・学び・給食・お昼寝の時間・・・などを1室で行い、お迎えの遅い子どもたちは19時過ぎまで滞在。帰宅し、寝る準備、就寝、、、といった生活を送ります。
こどもの生活を安定させ、
保育士を出来る限り楽に(こどもがスムーズに行動に向かえる様に)、、、
そんな想いに応えるために、照明計画は非常に大切だと感じます。
今は、多様な調光が可能な照明があるので、難しいことではありません。
明暗の調整、色(※)の調整ができる照明を選ぶことをおすすめします。
※昼光色:青白っぽい、昼白色:自然光に近い、電球色:温かみのある色
また、更に細かく配慮するには、1室の中でもスペースごと全体照明+部分照明計画、
新築であれば、北側採光の安定した明るさを利用した保育室計画など、出来ることはたくさんあります。
以前訪問した園では、様々な子どもがいるので、自分で居場所を選ばせてあげたいといった想いから、明るい部屋(保育室)自然の中にいる様な部屋(ランチルーム)、天井の低い薄暗い部屋(アルコープ)などなど多様な部屋を計画されていました。


園児を見ていると、何でそんな隅にいるの?と、広い明るい場所で遊べばいいのに・・・と思ってしまう事がありますが、やはり落ち着くのですね。
私もカフェでは、隅の方の目につかなない場所で集中したい派なので、気持ちがわかります。(笑)